セラミックス
セラミックスとは、無機物を加熱処理して焼き固めたもののこと。私たちの身近では、陶磁器やガラス、コンクリートなどが、このセラミックスに当たります。
セラミックスは、耐熱性や耐薬品性、電気絶縁性に優れているのが特長です。
セラミックスとファインセラミックス
陶器やガラスなどのセラミックスが天然鉱物を原料とするのに対し、高純度に精製した天然原料や人工原料などから作られるものをファインセラミックスと呼びます。
ファインセラミックスは、上記に挙げたセラミックスの特性に加え、より高度な機械的・電子的・化学的機能を持ち、工業用として高い価値を誇ります。
ねじに使われるファインセラミックス
セラミックスねじという場合、通常はこのファインセラミックスを指します。
ファインセラミックスは耐薬品性・電気絶縁性・非磁性など、通常の金属にはない特性を持つため、金属ねじでは代用できない特殊な分野でよく使われています。
例えば、電気や磁力の影響を受けないセラミックスねじは、電子機器などの分野で重用されます。
高温環境にもよく耐えるため、ソーラーパネルや原子炉などのエネルギー分野などでも活躍しています。
人にも優しいファインセラミックス
このほかセラミックスの特長として、生体親和性が挙げられます。
通常、金属などは人間の汗や体液に触れることでイオンが溶け出し、それがアレルギーの原因になることが多々あります。
しかし、セラミックスは生体親和性が高く、人体にほとんど影響を与えません。そのため医療分野などで大いに役立っています。
例えば、インプラントなどは器具をねじで止めますが、このねじにもセラミックス製のものが多く使われています。