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ワイアット兄弟による大量生産への道

ダヴィンチ以降、まるまる高まるねじの需要

 

16世紀初頭のルネサンス期に活躍した、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が初めてねじを締結用に用いてから、ねじの利用は徐々に広がっていきました。

ねじには締結のほか、接合・搬送・測定・圧縮など様々な機能がありますが、確かに私たちの身の回りを見渡してみても、締結用のねじがたくさん使われています。締結という機能により、ねじは急速に広まっていったのです。

今日に続くねじの需要を喚起したのは、レオナルド・ダ・ヴィンチと言っても過言ではないでしょう。

 

 

当時、ねじは手作業で作られていた!

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16世紀中頃には、腕時計や甲冑など様々な分野において、締結用のねじが使われていたと言われています。

当時、ねじを製造していたイギリスやフランスでは、ねじはいわゆる家内工業で作られていました。家族などの小規模な生産者が、自宅でねじを製造していたのです。

旋盤を使ってはいたものの、当時の旋盤はまだまだ未熟な点が多く、手作業でねじ山を切ってきました。

そのため生産効率が低く、出来上がったねじの精度も、決して高いものではありませんでした。

 

 

大量生産の幕を開けたワイアット兄弟

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需要は急速に高まるものの、まだまだ製造法が未発達だったねじ。そこに、革新的な方法で大量生産の扉を開けたのが、イギリスのワイアット兄弟でした。

1760年、ねじの製造が盛んだったミッドランド地方に住むジョブとウィリアムズのワイアット兄弟は、新しいねじの製造用旋盤を発明しました。

それまでねじの製造は、手作業で刃を動かしながらねじ山を切っていましたが、ワイアット兄弟はカッターで自動的にねじ山を切れるようにしました。

これにより、数分ほどかかっていた作業時間が、たったの6〜7秒に短縮されたのです。

生産性の大幅な向上により、ねじの大量生産を成し遂げたワイアット兄弟。

兄弟は旋盤の特許を取り、世界初のねじ工場を作りました。しかし残念ながら、この工場は失敗に終わったと言われています。

 

 

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