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ねじで搾る?古代の圧搾機

古代ギリシャの「搾り」の技術

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話はねじから逸れますが、ヨーロッパを中心に世界各国で愛飲されているワインは、極めて長い歴史を持つお酒です。その起源は、紀元前数千年にも遡ると言われています。

メソポタミアやエジプトで発展したワイン醸造技術はやがて、古代ギリシャへと伝えられていきました。

さらに、話はねじからもワインからも逸れて、次はオリーブオイルのお話です。こちらもまたヨーロッパを中心に世界中で食されており、ワイン同様、紀元前まで遡る長い歴史を有します。

古代ギリシャではオリーブオイルの製造がとても盛んで、その交易により莫大な富を築いたと言われています。

古代ギリシャにおけるワインとオリーブオイル、一見無関係に思えるこの2つには、ある共通点があります。それは、「搾る」ということ。ワインはぶどうを、オリーブオイルはオリーブの実を搾らなければなりません。

古代ギリシャにおいて、この「搾る」という作業に使われていたのが、ねじだったのです。

 

ねじによる圧搾とは?

圧搾とは、板と板の間にくだものなどを入れ、上から力を加えて水分や油分を搾り取ること。古代ギリシャでは、ぶどうやオリーブの実を搾る際、ねじを利用した圧搾機(プレス機)を使用していました。

当時のねじ式プレスは、圧搾機に取り付けられた木製の三角ねじを回すと、それが板を上下に動かす仕組みになっていました。このように、ねじの回転運動を圧力に変えることで、ぶどうやオリーブの実を搾っていたのです。

 

ねじ式圧搾機(プレス)の意外な広がり

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1450年にはドイツのグーテンベルクが、「活版印刷技術」を発明します。活版印刷とは、活字を並べた板(活版)を作り、その上にインクをのせ、紙を固定して印刷する技術のこと。

手書きや木版印刷では毎回、版を作り直さなければなりませんが、活版は独立した活字を組み合わせるため、何度でも使用が可能でした。

この印刷技術により、情報の伝達速度は飛躍的に高まったわけですが、ここにも「ねじ式プレスの構造」が利用されています。というのも、活版印刷では活版に紙を固定した後にプレスする必要があり、このプレスにねじが使われていたのです。

羅針盤・火薬と並び、ルネサンス期の三大発明と呼ばれる「活版印刷」にも、ねじが利用されていたのですね。

ちなみに現在でも、新聞などの出版物をプレスと呼ぶのは、この活版印刷の名残と言われています。

 

 

ねじ販売商社のオノウエ株式会社